様々な環境により、天然の魚を十分確保することが難しい今日、養殖魚は人類の重要な食糧資源だと言っても良いでしょう。その生産額は畜産肉に並び、生産量も畜産とほぼ同じになってきています。だからこそ今、畜産業界のように産業獣医師的な有資格専門家が必要とされるているのです。養殖業者は魚病の発生による生産性低下に頭を悩ませ、また消費者は魚病対策が不明瞭なことから養殖魚に対しての不安が拭えません。養殖魚は、大切な食糧源でありまた生産者の財産です。今後、水産養殖業界の現場に精通している産業獣医師は大きな役目を担っていくことは間違いありません。